Miitomo(任天堂)はスマホと相性ぴったし。化ける?化けない?
というお話です。
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原田和彦(はらたかずひこ)です。
今日はゲームネタです。わたしはファミコンど真ん中世代。ドット絵やピコピコ音が大好きです。マリオ、ドラクエ、FFといったゲーム黄金期を体験した世代とも言えるでしょうか。
マリオを作った会社は任天堂です。ゲームを知らない人でも名前くらいは聞いたことありますよね? マリオの生みの親、宮本茂さんは世界的にも有名な方なんですよ。
そんなピコピコゲームっ子だったわたしもすっかりおじさんです。今はまもなく7歳になる息子と一緒にゲーム(Wii U)をするくらい。
現役を退いた訳ですが、、、ゲームの世界はいつになっても気になるものです。
先日、任天堂が Miitomo(ミートモ)という新しいコミュニケーションツールをリリースしますよーと発表しました。市場の反応は冷ややかなものでした。わたしの見解はちょっと違う。
今日はこの Miitomo を起点にして、元ゲームっ子であり、現ゲームおじさんがちょっと熱っぽくトークしちゃいます。題して『Miitomo(任天堂)はスマホと相性ぴったし。化ける?化けない?』です。
興味のない方はスルーでお願いします(笑)。それではどうぞー。
そもそも Miitomo ってなに?
まずはここから。
一言で申しますと、ジブンの分身を作って、世界中のひとと触れ合えるコミュニケーションツールです。
世界中のひとと触れ合えるコミュニケーションツールといえば Facebook などのSNSを思い浮かべますが、、、
そんな Facebook と Miitomo は似て非なるものです。
たとえばコミュニケーションの方法。Facebook は、能動的なコミュニケーションが必要不可欠。自らアクションを起こさないとともだち関係は広がっていきません。
一方の Miitomo は、コンピュータがある程度自動で勝手にコミュニケーションを取ってくれます。受動的な人にもやさしいことが推察されます。
その他にも、リアルとバーチャルの違いも挙げられます。Facebookは、リアルが充実した人向け。ノンフィクションです。
一方の Miitomo では、バーチャルの世界(箱庭)が存在します。その中で自由気ままに、充実したライフをおくることができます。つまり、フィクションです。
「あぁ、なんか昔そんなのあったなぁ」と思ったあなたは鋭いっ。昔、バーチャルの世界で新しい人生を!的なブラウザベースのコミュニケーションツールがありましたね。たしか、セカンドライフだったかな。あれは見事にコケましたね。
任天堂の Miitomo も、セカンドライフの二の舞を演じるのでしょうか。
わたしは、、、
大きな可能性を感じるんです。つまり、化けるのではないか?と思っている訳です。
Miitomo が化けると思う3つの理由
ではなぜ化けると思っているのか。その理由をすこしお話させてください。
理由1 スマホを選択したから
任天堂は、ソフトもハードも作れるメーカーです。
任天堂には「楽しい」「驚き」「感動」といった体験を提供する屋台骨であるハードウェアが時代時代に存在しました。ファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコン、Wii、3DS、Wii U、3DS New など、ゲームファンを虜にした名機を多数開発してきました。いまだって次世代機の開発が進行中とのこと。
昔はその志にファンは共感し、納得していました。でも今は状況がすこし違ってきています。
「もうゲームはスマホで事足りる」
AppleのiOS、GoogleのAndroidの登場でスマホは劇的に発展し、アプリゲームの台頭によってそんな価値観が数年で一気に育ちました。
無論、餅は餅屋ですから、、、ゲームはゲームをプレイするために最適な専用機でやるのが一番な訳ですが…。
時代は変わりました。環境も変わりました。今、「ゲームはスマホでやるもの」という価値観が多数派となりました。
任天堂にはゲーム機を自社で作ってきたプライドがありました。スマホでゲームを出したらファンや任天堂のハードにゲームを提供してくれたメーカーを裏切ることになる。そんな想いもあったのかもしれません。
でも、「背に腹は代えれなぬ」ところまで来ていたとわたしは想像します。
ハードウェアの質を体験したら一目瞭然だから。現行機(Wii U、ニンテンドー3DS new)を触るとわかりますけど、基本ソフト(OS)がショボい。ゲームするまでに2分〜3分待つのは当たり前。ゲームによっては5分くらいかかるのもある。ブラウザ機能も重すぎて使えない。
その点、スマホはサッと取り出せる。目的までのアクセスが早い。動作もキビキビ。進化も速い。きっと逆立ちしても勝てないところまで来ている。しかも普及率も段違いですしね。
だから、プラットフォームをスマホにし、その中で動くアプリをビジネスの主戦場にしたのは正しい決断だったと思います。DeNAとの業務・資本提携が大きかったのかな。
理由2 トモダチコレクションの発展形だから
トモダチコレクションというゲームがあります。
2009年に発売されたゲームソフトは、じわじわと口コミで売れに売れました。販売本数は367万本です。その後継であるトモダチコレクション新生活も日本では188万本、海外の本数も合わせると448万本の販売本数を記録。
ゲーム内容といえば、プレイヤー自身の分身であるMiiや友人・知人などのMiiを登録し、架空の島のマンションで生活するMii達の生活を観察したり、干渉して楽しむものなのですが、、、これぞまさに、Miitomoの前身となる作品だったりするのです。
面白いのは、、、
トモダチコレクションはコアなゲームファンにはあまり受けませんでした。むしろ「つまらない」とか「何が面白いのかがわからない」といった酷評が飛び交う感じ。でも、販売本数を見てみると「まさか」のメガヒットとなったのです。
そのココロは…
まったくあたらしいファンを開拓したコトを意味します。
トモダチコレクションという成功の形をベースに、その内容を発展させ、スマホでやってやろうか。世界規模でね。そんな意気込みを感じます。
理由3 本気度の高い大切なプロジェクトだから
Miitomo は単なるコミュニケーションツールに留まりません。
「ニンテンドーID」という任天堂版マイナンバー制度のプラットフォームとして活用する思惑があるから。つまり、お客様の趣味・嗜好を分析・活用するデータベースにすることが目的。
お客様の趣味・嗜好から開発のヒントを得たり、お客様との関係性を作るのに利用したり、新しいアプリの宣伝もできるし、スマホを起点(入口)としてお客様情報を一元管理するメリットは計り知れません。
ある意味、Miitomoは任天堂の将来を担うプロジェクトの入口だったりする訳なので、本気度は相当高いはず。
まとめ
プラットフォームを世界標準に合わせた任天堂。トモダチコレクションの成功の型を用いて世界に新しいコミュニケーションのカタチを、価値を提供することができるか。個人的にはめっちゃ応援したいですね。
とりとめのない文章に最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。
それでは週末もマーケティングを楽しんで参りましょう!
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