価格勝負を脱する方法(第一印象をガラリと変えてみる)
というお話です。
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選ばれ続ける起業家の集客プロデューサー
原田 和彦(はらた かずひこ)です。
今日は朝から小田原へ。残念ながらドライブではありません。別事業部のヘルプです。小田原へのアクセスは国道134号線 – 西湘バイパス経由で。つい先日134号線が2車線化となったので渋滞も緩和されました。ローカルネタで恐縮です!
ヘルプの移動中、クラウン(特別仕様車ReBORN PINK)通称モモタロウクラウンとすれ違いました。先週と合わせると2回目。短期間の間に複数回同じモノを目撃すると記憶に焼き付きますねー。そして気付いたらネットでリサーチしてしまう(買わないのに)。もう軽い病気です(笑)。
車の世界ではよくある話みたいです。新カラー登場って。でもあのピンクはきっと業界でも衝撃的だったと思うし、わたしたち一般の消費者にとってもインパクトのあるニュースでした。これはちょっとしたマーケティングのヒントだったりします。題して「価格勝負を脱する方法(第一印象をガラリと変えてみる)」です。
それではどうぞ。
世界で約650台しかないピンククラウン
公式ウェブサイトを見るととっくの昔に受付終了。650台完売。きっと受注生産。1台あたり600万円だとしても39億円の売上達成ですよ。広告に巨費を投じているから手放しで喜べないと思いますが、車を愛する人たち、車(クラウン)に興味を感じていない人たちに対してもインパクトを与えたすばらしいマーケティング戦略だとわたしは感じています。
ちなみにわたしは、車は大好きですがピンクのクラウンに乗れるほどのステータス・感性を持ち合わせておりません。
希少性、第一印象のインパクト、細部へのこだわり
ピンククラウンには3つの特徴があります(車好きの人からすればもっとあるのかもしれません)。
1つめは650台という希少性。世界に650台ですから資産としての価値も高いはず。中古市場でも値崩れはしないのではないでしょうか。
2つめはモモタロウカラーのピンク。「誰が乗るの?」一般人なら誰しも(?)思う感情です。ごめんなさい、わたしははじめて見た瞬間そのような感情を抱きました。でも、トヨタでは明確なターゲットユーザーを定めていたのでしょう。実際に650人が吟味して買っているのですからこの選択は大成功だったのです。
最後は細部へのこだわりです。内装のコーディネイトについてはターゲットユーザーに近い方(テリー伊藤さん)の意見を反映していました。その声に耳を傾け、開発チームは限界までユーザーの想いを組み込んでいるようです。乗り込んでもさりげないピンクを意識できるように配慮されています。まさに「神は細部に宿る(God is in the details)」です。
あなたのビジネスにもこのアイデアを活かせないか?
商品・サービスの第一印象をガラリと変えてみる。イメージの変更が難しい場合は造形でも良いと思います。さらに造形も難しい場合は・・・売り手と買い手の取引条件(オファー)をガラリと変えてみましょう。
ほとんどのビジネスパーソンは「失敗したらどうしよう」「クレームきたらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」「失敗したらどうしよう」「お客様が離れてしまったらどうしよう」と頭の中だけで考えをグルグル巡らせ行動に移せません。リサーチもしない。だからこそ、このアイデア、思考術には大きな可能性があるのです。
ですから
「違和感がある」「周囲に反対される」「非常識」。この視点によるアイデア・キーワードを発見してみましょう。ここにビジネスのヒント(金脈)が眠っています。
他社と同様に常識的な発想でビジネスを展開していても、常識的な範囲でしか成功を手にすることはできません。
まずは考え、リサーチし、お得意様だけに向けた限定的な販売や受注生産を前提としたリスクを最小限に抑えた形でトライしてみてはいかがでしょうか。お客様の「好奇心」をくすぐり「面白い!」「そのアイデアに乗った!」という体験を届けてみましょう。
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